日本初ソーラーシェアリングに込めた思い
本日、竣工なりましたソーラーシェアリング、全国初のオフサイト型ソーラーシェアリングの空撮を行いました。
私たちのカフェ、農家カフェSIESTAの電気はここから持ってきて使っています。
写真の上のほうにに二重堤防があります。
下は松並木がありますからわかるかと思います。これが第2の堤防です。。
一方、酒匂川という川に沿って堤防があります。わかりますか?
間に田んぼがあります。堤防に挟まれて三角形の形をしているのがわかりますでしょうか?
この田んぼの部分は非常時の遊水地です。
酒匂川の本流の水流が増したときに自然にここに水が入り、水の調整をする機能があります。
最近のゲリラ豪雨で、急に水が増える時に役立つ仕組みとして見直されてます。
霞堤(かすみてい)
別名、信玄堤といいます。
その昔、甲斐(山梨県)の治水工事で武田信玄公が編み出した築堤方法として知られ、この名前がつきました。
甲州流の築堤技術といわれ、江戸時代、紀州流の築堤と並び、その双璧をなす築堤技術でした。
甲州流の築堤技術の特徴は、自然の摂理、自然の力を活かした築堤技術です。そこが紀州流と違うといわれます。
小田原あしがら地域では、この栢山のほか、小田原アリーナの中曽根地区、開成町の足柄大橋の付近に残っています。
そして、また、堤防沿いに植わる松並木の松は、あの二宮尊徳(金次郎)さんが植えたと伝わる松並木の一部です。
松は堤防を根によって強くするために植えたといわれ、
また、洪水時には、松を切って激流を緩和するためなどといわれますが、
それはかえって逆効果ではないか?なんて言われそうですね(笑)。
そんな歴史ある場所で、まさに、江戸時代後期に封建制の中で、
農民が豊かになる仕組みとして、新しい農業の形を模索した二宮尊徳さんが、
後の世に伝わる
報徳思想
を培ったこの地で(なんせ、二宮金次郎の生家の近くですから、この景色を見て彼は育ったわけです)。
農業と自然エネルギーの組み合わせを行うことで新たなる時代の扉を拓く取り組みである
ソーラーシェアリング
をつくり、また、その電気の供給地点として、農家カフェSIESTAをつくったことは、
私の夢を実現させた一大プロジェクトでありました。
私の全精力を傾注して、あらん限りの、私が今もつ全ての力を結集して、できる限界に挑戦したプロジェクトでした。
ソーラーシェアリングの下で作られたお米を使った自然栽培米100%、製造工程で一切CO2を出さない作り方で作った日本酒に、
だからこそ、二宮尊徳さんの思想を体現する言葉として知られる
「推譲」
という名前の日本酒を作りました。
全ての人間が持つ「徳」によって作られた成果。余ったならば後の世の為に譲っていこう
という精神は
今のSDGSに繋がる精神の究極の本質だと思っています。
東日本大震災から間もなく10年です。
私はここで変わりました。そして、より取り組みを加速しました。
取り組みを遂行するの中で、散々に批判もされました。
やり方が違う
根回しが足らない
何でも正義感でいえばいいのではない
折り合いをつけろ
それは、そうなんだと思います。
でも、今は、そんなことをいちいち構っている余裕がないのです。時代の余裕が、世の中のキャパが。
自分が思うことを
正しい価値(考え・本質)
さえ失わなければ
誰はばかることなく、ハレーションを起こしてでも、自らの意志を貫く
そのくらいの覚悟と度胸がなければ
今のこの難局は潜り抜けられません。
いま、世界はコロナで震撼しています。
両者が突き付けた課題
それが、持続可能な社会をどう作るか?
だと思います。
足るを知る
足りて満ちたものは、自分の為に使うのではなく
自分自身の将来のため、そして、社会の為に使っていこう
という
推譲
の精神は、今だからこそ、求められる考え方だと思うのです。
そんな思いをもち、
電気も食べ物も安心安全、地球に負荷をかけず、地産地消、自給の仕組みをつくる。
そして、
原発ゼロ・自然エネルギー100%社会をつくる
という大義の為の取り組みであることを是非とも知っておいて頂けたらとおもいます。
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