松田町木質バイオマス薪ボイラーの実装を成し遂げました 小田原かなごてファーム
実は、ソーラーシェアリングと農家カフェが忙しくて、
そして、今は殆ど私の手を離れている、という事もあって
(まあ、それについては、色々と言いたいことはあるのだけれど、それを書くとまた問題にされてしまうので止めておきます)。
まあ、しかし、行政の縦割り、情報の不共有、やって欲しいといったことをやらないで、やらないで欲しいといったことをやる、など、色々、後に反省となる案件はいくつもありました。
まあ、しかし
ブログに出していなかったけれど、タイトル通り、
松田町の健康福祉センターという温浴施設に、薪ボイラーの設置をすることが出来ました。
これも、当初は「そんなことできるんかい」と、議会からも、町民からも言われていたのだけど
「ちゃんとできたのです」
何で出来たのか?
それは
「私みたいな人間がいたから」
これは、間違いないと思います。
つまり、「言い続けていく人間」「実行する」「汗を流して形を作る」
そういう人間がいないと、こういう地域にとって全く新しい事なんて出来ないのです。
結局のとこ、皆、啓発どまりだったり、いう事は立派に言ったってやらない。
最悪なのは、言うだけ言って、足を引っ張って、金は出さない
こんなの最低と誰でも言うけれど、そんな人は地域にごまんといます。
私のように色々と言えば、物議をかもす。
でも、言わなきゃ変わらないのです。
大切なことは、言い続けて、自分で動いて、諦めずに形にする事。
あくなき情熱です。
それがないと、言うだけ番長です。
松田町の木質バイオマスは、決して条件有利地域でのそれではないのです。
むしろ、条件不利地域での行いともいえる。
故に、そんなところで、材の安定供給が出来るのか?という不安は確かにある。
しかし、これだけは言っておきます。
いま、松田町で健康福祉センターで必要とされる材の量は52tです。
この程度の木が出せないなら、もう、林業なんてやめちゃったほうがいい。
金にならないから出さない、という事なんだけど
金のこと心配していたら、山が荒れて地域に住めなくなっちゃうよ
なんてことが、これからはおこりうるのです。
そこんとこを、安全保障という観点で考えたら52tを出す経費くらい、そして、それを520t、5200tに広げていくくらいの野望が無くてどうするんでしょうね?
というようなことを言うから、嫌われるのです(笑)
でも、正論だと思いますよ。
しかし、小田原市長選挙でもそうたけど、正論をはくと潰されるのです。普段理想的な美しい事ばかり言っているような人間もそうなるんだから、だから、今の権力持っている大人は信用ならないのです。信用できるのは、本当に現場で汗水たらしながら、現実と向き合っている人間です。そうじゃない人間はわからない。
はい、話を戻します(笑)
あるいは、採算は取れるのか?
今までどうりのやり方をしていたのでは残念ながら収支は赤字です。
しかし、そこを知恵を出して、体を動かそう、と私はずっといってきました。
幸い、松田町の町民が、NPO法人を作って、このことに当たる決断をしてくれ、今、準備をしてくれています。
松田町の健康福祉センターの木質バイオマス薪ボイラーの導入が端緒となって、薪の需要が増えていく。
そうすれば、売り上げも上がるのです。
健康福祉センターの業務だけで賃金を発生させようとすると、売り上げは150万程度にしかなりません。それでも多いかもしれない。そこから原木の仕入れ値を引けば売上総利益は80万程度。ここから人件費を引いたら赤字でしょ?
だから、無理があるのです。
しかし、もし、そこを賃金として支払わないで、ボランティアで支払って、ちょっとした弁当代とちょっとした交通費、つまり、
ハーフシフト
と言って、普段は、職業をどこかに持っているけれど、余暇時間を使ってちょっと稼ぐみたいな形が取れれば、事業はまわるのです。
そういうことをやりましょう、という事なのです。
従来の株式会社の事業計画で行ったら投資回収率がとっても低いので、こういう事業は民間の普通の会社では手が出ない。
しかし、そういう眼鏡だけで、社会的に必要とされているものを「儲からないから」といって黙って見てていいのか?
私は、ソーラーシェアリングもそうだけど、木質バイオマスも地域で実装させるときは、そういう視点が大事だとずっと言い続けたし、思っています。
少なくても、この事業を成り立たせるために、その旗振り役を私はやって来たので、そして、そのために、お金も何回も取って来て、松田町に投入しました。そういう人間からしたら、そういう思いでやりました。
社会的な価値と経済的な価値をどう、折り合いをつけるか?
という生きた課題の解決を松田町の事業はやったのです。
そういう意味で快挙だと私は思っています。
松田町を動かしたから、これが、いま、南足柄市に飛び火して、松田町も入れた、
酒匂川流域循環共生圏構想
へとつながりました。
こうしたテーマは、正直、一つの行政区画だけではなし得ないのです。
だから、小田原市の地域循環共生圏も、私から言わせたら、狭い概念ですし、全然広がりがない。
小田原のダメな所、内内ですぐ固まる
という悪しきところが見えていると思います。
いずれにしても、松田町の取組は素晴らしい。
そして、私が旗振り役をして、とも言ったけれど、これは、実は、松田町の町長の本山さんが、本当に、私たちの活動を信じて、ブレずに支えてくれたから、という事もとても大きな要素です。
どんだけ私たちが言っても、首長が「よし、やろう」と言ってくれないと、行政は動きません。
そういう意味で、本山町長は、この神奈川県西地域の中で傑出した唯一のリーダーである、と私は言えると思います。
ここまでの思い切りの良さは、他にはいないですね。本山町長はですから、もう一期は町長として担っていただいて、松田町の動きを不動のものとしてもらいたいと思っています。そして、松田町の動きを広く神奈川県西部、なんずくあしがら全体に広げていってもらいたい。
本山さんは「地球の為に」ということをよく言います。「未来の子供たちの為に」とも言います。
まさに、そこ。
それを多くの人はいうのです。いうけれど、やらない。行動が伴わない。
しかし、本山さんはやってのけたのです。
そこを色々と、批判する人はいるけれど、「じゃ、お前たちやってみろ」と言いたいですね。私は。
文句を言っている人は出来ないのです。
そこは、文句を言っている人間は、体を動かし、汗をかかなきゃ、残念だけど、まちづくりの足を引っ張っているんだということをちゃんと肝に銘ずるべきだと思います。
松田町の町議会でも色々と議論が紛糾しました。その中でも寺嶋議員、平野議員、大館議員、飯田議員、そうした方は、この事業の有用性をしっかりと見据え、色々と思うことはあっても協力してくれました。この場を借りて厚く感謝申し上げたい。思想や日々の考え方が違っても、大義のためならばそこを割り切って賛成するという度量を持ってくれました。ありがたい限りです。
さて、私は、松田町の木質バイオマス事業については、こういうことで、一定のめどがつきました。これで、私が、松田町にいる必要も基本的にはなくなりました。あとは、松田町を愛する、既存の住民と新たなる住民が手を取り合い、協力して、素晴らしい街づくりをすればいいと思います。
私は、地域づくり、地域活性化に再生可能エネルギーという道具をくみこむことで、それを実現する
そのことで
原発ゼロ・自然エネルギー100%社会を創る
という大義の為に、そのことを実現する新たなる旅に出たいと思います。
私が次に取り組むのは、南足柄市の案件を中心とした、足柄地域全体の取組という事にさしあたりなるかと思います。
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