小田原かなごてファームは新しい歴史を作ったのだ

query_builder 2020/12/17
ブログ
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今日は新しく曽比の地に作る全国で初めてのオフサイト型自家消費ソーラーシェアリングに、

ソーラーシェアリングの第一人者であり、千葉エコエネルギーの馬上丈司さんと、太陽光発電事業者協会の谷口会長(実は秦野市出身)にお越しいただきました。
 
今回のソーラーシェアリングの架台は千葉エコエネルギーさんから技術提供を頂いています。
 
2年前、ソーラーシェアリングの倒壊事故を経て、二度と、倒壊事故を起こさないために、

先進地域である千葉の技術を導入しようという事で、馬上さんとの結びつきを強くしました。
 
今回、本格的に「馬上イズム」を取り入れて、くい打ちや架台の設置などの工事をアーネスト合同会社の三縄社長と職人さんらの仕事ぶりを見させてもらい、

心からの敬意と、その卓越したプロフェッショナルさ、仕事の丁寧さ、精確さ。妥協を許さない取り組みを目の当たりにしました。
 
私が抱いた、千葉と神奈川の技術連携という動きが結実したな、という気持ちになりました。

私の方向性に誤りはなかったと改めて強く思いました。
 
 今回のソーラーシェアリングは、今までのソーラーシェアリングの中でも最もハードで最も大変なソーラーシェアリング建設プロジェクトだったとおもいます。

ですから様々な思いが去来して、一人運転しながら涙をすることがあります。
 
自家消費ですから、当然に固定価格買取制度(FIT)ではありません。
 
今の経済の中で、固定価格買取制度でない、しかも、まだまだマイナーなソーラーシェアリングでそれをやろうとすると残念ながらお金が(融資)はつきません。

金融機関は「前例踏襲」の極致にいる存在。こういう存在に「融資をしていただく」というのは正直、至難の業でした。大変でした。
 
今回の小田原のソーラーシェアリングは
 
全国初のno-FIT型のソーラーシェアリングに初めて金融機関の融資を付けた初症例になります。

城南信用金庫海老名支店さんが本当に頑張ってくれました。

そして更にこの先進性は特定の金融機関独自の融資(すなわちプロパー融資)ではなく、神奈川県の保証協会をつけた所にあります。
 
という事は、各県に信用保証協会があるので、今回の、私どものような座組と立て付けをすれば、FITでもないソーラーシェアリングでも資金を獲得することが出来るということになるのです。
 
この風穴をまず空けた
 
そこが大きいのです。
 
だからこそ、とんでもなく疲れました。融資も今までやったことがなかった。接続負担金もまさかの213万円。

おまけに、土砂の下の地層に川石層が分厚くあり、架台の支柱が入らず、急遽、重機を入れ、一本一本杭を人力で止めおきながら食い込ませる難工事で、費用が追加で220万円上乗せされるという工事で
 
とてもじゃないけれど、うちのような零細企業が取り組むにはあまりにもリスクが大きいプロジェクトです。
 
おまけに、自家消費ですから、ソーラーシェアリングで出来た電気を充てんする施設として農家カフェSIESTAを建設していて、

これにもお金がかかっています。段々、首が回らなくなってきているのです。
 
『 地域で自給できるものは出来うる限り自給することをとことん追求することが、しなやかで魅力的な地域を創る』。
 
私はその具体の現実をどうしても見える形として皆さんに示したかった。
 
電気もクリーンでCO2を一切出さないものでまかない、食も地産地消、そうした「思い」と「価値」を届け、広げていく場を作る。
 
そのことを通じて、この地球や、日本や、地域を守っていく。
 
原発という一度事故を起こせば取り返しがつかない仕組みに依存しないで、脱炭素社会の要請にもかなう、自然エネルギー中心の国づくり
 
『自然エネルギー立国』
 
を作りたいのです。
 
僕が、ここまでして作ろうとシャカリキになっているのは、そうした「作りたい未来」があるからです。
 
然るに権力を持つ地域を支配する心無い人は、私の様々な思いを理解せず、勝手な言い方をする。
 
私がどれだけの思いで、どれほどのエネルギー量を投入して、このプロジェクトを推進してきたか?
 
そういうことに思い至ったことは一体あるのだろうか?
 
そんな、悔しい思いをしながらも、色んな後ろ指をさされながらも
 
主張すべきは、政治だろうが、どんなにえらかろうが、間違っているならばタブーを恐れず主張し、行動する。
 
タブーを恐れず
抵抗勢力にひるまず
過去の成功体験にとらわれず
 
恐れず、ひるまず、とらわれず
 
これが、私の生きざまです。
 
 
 
本当に大変だったこのソーラーシェアリングのプロジェクトもいよいよあと12日となりました。
 
間もなく、私が思い描いた
 
『食とエネルギーの自給の地を創る』
 
という一つの目標が完成します。
 
いろんな思いや、色んな苦労や、色んな事件があった分
 
その感慨はひとしおです。
 
あと、もう一息、明日は、最後の融資の実行に向けたひと押しをします。
 
その為に今日は、これから地権者さんに頭を下げに行きます。
 
夜は農家カフェの機材であるコールドテーブルを海老名まで取りに行きます。
 
今日はみかんサイダーの荷造りもあり、朝の2時から仕事をしています。
 
今が、本当に踏ん張りどころ。
 
SDGS未来都市たる小田原。
 
この地でオフサイト型ソーラーシェアリング自家消費モデルがかつて600の農村を再生させた偉大な農政家である二宮尊徳さんが生まれ育ち幼少青年期を過ごし、後につながる報徳思想を形成した原点ともいうべき小田原市栢山曽比の地で間もなく完成されることは、まさに、新しい時代の黎明を予感させると私は思っています。
 
そうした、全国に世界に模範となり、融資という資金をも、この極めて困難な初めての事例につけることで、そのモデルを全国に広げる原点を創った場所がまさに江戸時代の報徳思想を創った二宮尊徳ゆかりの地であったことはご縁という他はありません。
 
これからの農業やこの国をどう立て直し、持続可能にさせるか?という点での全く新しいモデルを私たちは作ったわけです。
 
そういう意味で
 
私たちは歴史を創った
 
そう、申し上げたのです。
 


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